先に結論
  1. リンク・電話・返信・支払いを急がない
  2. その連絡が来る心当たりを整理する
  3. 文面の特徴は「警戒材料」として見る
  4. 公式アプリ・ブックマーク・自分で開いた公式サイトから事実確認する
  5. AI判定は追加の判断材料として使う
  6. すでにリンクを開いた・情報を入力したなら、見分け方より事後対応へ移る

STEP 1:メッセージに書かれた行動を、その場でしない

警察庁は、フィッシング対策としてメールやSMSに記載されたリンクを安易にクリックせず、公式アプリやブックマークなどから正規サイトへ接続するよう案内しています。リンクは表示を偽装でき、正規サイトに似たドメインも使われるため、見た目だけで判断するのは難しいためです。

「今日中に支払わないと停止」「本人確認が必要」「不正アクセスを検知」「荷物を持ち帰った」といった内容でも、まずメッセージ内の導線から離れます。記載された電話番号へすぐ電話する、返信する、QRコードを読むといった行動も同じ考え方です。

ポイント:「本物なら困るから急いで押す」ではなく、「本物かもしれないから、公式側から確認する」に切り替えます。

STEP 2:その連絡が来る背景を確認する

次に、メッセージの見た目ではなく、自分の状況を確認します。

ただし、心当たりがあること自体は本物の証明ではありません。攻撃側がよく使われるサービスや一般的な状況を広く装うこともあるためです。逆に、怪しいSMSが偽物だったとしても、本当に別の未払い・配送問題が存在しないとは限りません。メッセージの真偽と、現実の事実確認は分けて考えます。

STEP 3:怪しい特徴は「1個で確定」ではなく、複数の材料として見る

ScamScanの現在の判定設計でも、緊急性、不審なリンク、不自然な表現、個人情報要求、金銭要求、権威ある組織を装う表現、感情への訴えかけなどをリスク要因として扱います。ただし、どれか1つがあるだけで詐欺と確定するわけではありません。

確認材料気をつけたい考え方
「今すぐ」「停止」「法的措置」急がせる表現は警戒材料。ただし正規サービスも期限通知を行うため、公式側で事実確認する。
送信元名・メールアドレス警察庁・IPAは、見かけの送信元情報だけで真偽を判断するのは難しいと案内している。
URL見た目が公式に似ていても安全とは限らない。メッセージのURLを確認経路に使わない。
日本語の自然さ不自然な文章は警戒材料になるが、自然な文章だから本物とはいえない。
ロゴ・デザイン正規サイトやメールに似せられる。デザインの完成度だけで判断しない。
個人情報・カード情報要求入力する前に、公式サービス側で本当にその手続きが必要か確認する。

STEP 4:メッセージと切り離した公式経路で確認する

最も重要なのはここです。普段使っている公式アプリを自分で起動する、事前に保存したブックマークから開く、自分で公式サイトを探してログインするなど、受信メッセージとは別の経路を使います。

公式サービスに通知が出ているか

本当にアカウント停止・未払い・配送変更などが必要なら、公式アカウント画面やアプリ側にも情報があるか確認します。

必要なら公式サポートへ確認する

フィッシング対策協議会も、真偽確認が必要な場合は、当該ブランドのサポート窓口への確認を検討するよう案内しています。連絡先は怪しいメッセージ内から取得しません。

事実が確認できるまで入力・支払いを保留する

「偽物かもしれない」だけでなく、「本当に必要な手続きか」を公式側で確認してから進めます。

STEP 5:AI判定は「もう一人の確認材料」として使う

AI詐欺判定ツールは、文面やスクリーンショットから、緊急性・金銭要求・リンク・なりすまし表現などを整理するのに使えます。一方で、AIは送信者の本人確認をしたわけではなく、外部の契約・配送・口座状態を知っているとは限りません。

そのため、AIスコアが低いからリンクを開く、AIスコアが高いから本物の請求まで存在しないと判断する、という使い方は避けます。

→ AI詐欺メッセージ判定のできること・できないこと

SMSとメールでは、追加で見るポイントが違う

すでにリンクを開いた場合は、別の判断に切り替える

リンクをすでに開いた、ID・パスワードやカード情報を入力した、アプリやファイルをインストールした場合は、「このメッセージは詐欺か」を考え続けるより、実際に行った操作に応じた対処が優先です。

ScamScanを使う場合

ScamScanは、メッセージ本文または画像を手動で入力し、AIがスコア・分類・リスク要因・推奨行動を表示する補助ツールです。受信箱を自動監視したり、リンク先の安全性を巡回確認したりするものではありません。

個人情報が含まれる場合は、不要な部分をマスキングしてから送信してください。AI判定には入力データの外部送信が必要です。

ScamScanの機能と限界を見る